耳をすませば

耳をすませば

 

【ストーリー】

もはや説明は不要ですよね…。見てない人はDVD貸すから見て。

 

 

ひさしぶりに見ました!

初めて見たのは小学生のころ…一瞬で恋に落ちました。天沢聖司

自分の世界を持って目標にまっすぐ突き進んでいる格好いい男の子。

 

いや、いま考えると聖司くんに、というよりもあのシチュエーションに憧れていたのかもしれません。お互いを高め合っていく関係…キャリアウーマンものの恋愛ドラマばかり見ていた私にとって、聖司くんと雫は理想中の理想でした。

 

やっぱり聖司くんは最強ボーイ

聖司くんの魅力ってなんだと思いますか?

小学生のときはカッコいいから。と思っていましたが、大人になってから見ると、見方が変わっていました。

聖司くんの魅力。それは、「謙虚」なところ。

夢を持って、両親に歯向かって、自分ひとりで鍛錬を続けて、イタリアまで行ってしまう。その実行力はすごいものがありますよね。超カッコいいです。

 

でも、それと同時に、彼はそんな自分に天狗にはなっていません。”中学生にして夢を持っている自分”や”ヴァイオリン作れる俺”に酔っていません。

自分が作ったヴァイオリンに関しても「そんなの誰でも作れるよ」と一蹴。

 

自分に自信満々だからイタリア行くんじゃないんですよ。

「(自分に才能があるかはわからないけど)俺、やるよ。」

という、この姿勢!!

かといって、卑屈なわけでもない。

等身大の自分を自分で認めて、一歩一歩積み上げていこうというこの姿勢!!かっこいい!!!最高!!!最高のバランス感覚!!!

 

さらにカッコいい最高の女・雫

聖司くんと比べると普通の女の子・雫。特に特出する特技があるわけでもないし、家も普通だし。趣味は読書でぱっとしない。

小学生の頃のわたしは、「雫ってラッキーだなあ」と思っていました。ぱっとしないのに聖司くんとキラキラな日々を過ごせて、ラッキーだな、と。我ながらひどい。笑。

でもね、自分が遠距離恋愛やってみると、雫ってすげえ女だ!!!と思いました。

 

1:自分から離れていく彼をまっすぐ応援

遠距離になっても文句を言いません。それどころか「カッコイイ」の一言。

劣等感を感じていたり、迷ったり…さみしいって思ったり…の、マイナスな感情はとりあえず言いません。

「うん、うん」と聞いて、聖司の背中を押します。

”さみしい”などの自分の感情は、自分で処理すべきだと分っているのです。

 

この時点でだいぶ最強です。

これは、「彼が仕事(夢)のために遠くに行く」という事象と、「彼は自分が好き」という心情を完全に分けて考えられているということです。

 

いわゆる「仕事と私、どっちが大事なの?!」という愚問を雫は絶対口にしないでしょう。まず、そんな考えに至らないのです。最強です…。

 

そして、

 

2:自分のことを前向きに頑張る

明確な夢を持っている聖司くんに劣等感を抱きつつも、「わたしも自分の能力を試す!」という目標を自身に課し、雫は小説を書き始めます。

寝る間も惜しんで、書きまくります。倒れる寸前です。凄い。

 

これぞ恋のパワーです。”遠距離で自分磨き☆”の究極体です。

ーー自分も自立しよう。ただ彼のことが好きな自分で居たくない。ーー

という気持ちのあらわれですね。

ーー自分の進路があやふやな学生だから、受験生だから、自分のアイデンティティを確立するために頑張った。ーーという側面もあると思います。

でも、この雫の行動は、大人になった今だからこそ見習いたい…。

 

彼氏も頑張っている。わたしも、頑張ろう。

という気持ちはなんとも美しい。

「さみしいよーさみしいよー」と言わず、適度に彼氏とはりあっていたいものです。(あくまで自分の心のなかで!)

 

こんなできた女なんだから、聖司くんが惚れるのも当たり前ですね。

ラッキーガールとか思っててごめん。

 

聖司くんよりも、雫のほうが尊い女に思えてきて、なんだか歳を感じる耳をすませば鑑賞でした。

とはいっても、聖司くんめちゃくちゃカッコいいけどね。