『耳をすませば』はリアルな恋愛の教科書(かも)

また『耳をすませば』ですみません。ブームなんです。

さて、最近女友達と話していて、
「少女漫画の男の子たちが痒いとこまで手が届きすぎてて、実際の恋愛にも期待しすぎてしまい辛い」
という悩みを聞くことが多くなってきました。
ハナから少女漫画を信じているわけでなく、ふとした時に、しかも無意識に高望みをしてしまう、らしいのです。
 
たとえば、喧嘩したあと、家飛び出したら追いかけてきてくれるかも……(実際はほとんど追いかけてこない)
とか、そのようなささやかな小さな期待です。そんなこと無い、と頭では分かっているけれどすみっこのすみっこのすみっこーーーーのほうで期待が捨てきれない。
いじらしい乙女心…泣ける…。
会議では「写実的な恋愛漫画を作って、小学生の必須図書にすべきだ!!」と主張する強行論も飛び出しましたが、そんなの読みたく無い。
 
そこで、『耳をすませば』です。
以前の記事で聖司くんのカッコよさについて散々書きましたが、実際恋愛沙汰になると色々と不満も出てきそうな少年ですよね。イタリア行くし。
この『耳をすませば』、雫の状況を徹底的に自分に置き換えて見てみると、かなり"男の子と付き合うこと"のリアルな現実が見えてきそうです。
 
1:なかなか好きと明言してくれない
かなり告白っぽいことは序盤からガンガン飛ばしてくる聖司くんですが、正式な告白はラストまでお預けです。
「なんとなく通じ合ってる関係性イイネ!」
と、ハタから見てると思いますが、雫の立場になってみましょう。
非常に不安定。
好きっぽいのはわかる。けど、確固とした自信がない、、どこまで期待していいのか分からない。
こんな状態嫌だわ。なんか連絡もあんま無いし。(それでも自分を奮い立たせて成長しようとする雫はすごい。)
 
2:家まで送ってくれない
イタリアへ発つ前夜、突如雫が勉強する図書館に現れる聖司。
雫の調べものが終わるまで待ち、雫を家まで送ることなくお別れ。
…いや、わかるよ?時間ないんだろうし。雫も「大丈夫」って言ってるけどさ。
私的にここの場面が一番リアルだった。理性で動く男の子の典型!
少女漫画の男の子は、多少無理しても家まで送ってくれるんだと思うんだよね。
でも、実際の忙しい男の子はそこまでしないし、
っていうか、そんなことなら調べもの途中で切り上げて、一緒に帰りたかった!
 
3:プロポーズされるが…
プロポーズするのはエライ!告白もきちんとしててエライ!聖司!エライ!!
しかし、しかしね。これは、確証もリミットも無いプロポーズ。しかも聖司あんたイタリア行くんでしょ。
いつも人生に対して現実的でシビアなくせに、急にほんわかした夢を語る男の子ミステリー!はい、ラビリンス突入!
 
これ、言われたときは嬉しいけど、だんだんどこまで鵜呑みにするべきかで結構悩むからね…そもそもほんわかラビリンス状態の男の子は、どこまで自分の言動を覚えているのだろう…あやしい…
数ヶ月~数年後の雫が、「1」のときと同様に「(ほんとに聖司が自分と結婚したいか)自信無くなってきたぁ」とぼやく姿が目に浮かびます。
 
 
耳をすませば』大好きですし、雫と聖司くんが生涯うまくいくと思ってる派ですが、そう思えるのもただの夢物語と違って聖司くんの生っぽい、リアルな男の子感があるからなんだなぁ。だから、そんな聖司くんが好きなのです(ここは永遠)。
 
世の女の子たち、がんばりましょう!